2017年12月22日金曜日

Welcome to Sarah method Advanced! part1 SH3回以下

この記事はSpeedcubing Advent Calendar2017の22日目として執筆された記事群の1つです。 
前日は@speedsolve氏の「荒神新名法について」、翌日は@cubingmush氏の「たぶん初学者用解法の話をします」です。 

Sarah method Advanced解説記事一覧

part0 Introduction
part1 SH3回以下(当記事)
part2 SH4回
part3 Suck cases & L5C






それでは、各パターンの解説に入りたいと思います。

SHの回数で分け、簡単なもの、優先度が高いと思われるものから行きます。
実際のLLでは、各パターンにそれぞれ4~8種ほどが存在し、画像はそのうちの1つないし2つのみを載せています(Pi_Verticalのみ2つ)。
手順表はついていないので、具体的な手順については先程の手順表を参照して下さい。



また、COskipしていてセンターのみのものはLast 5 Centers(L5C)と呼んで、最後にまとめています。



SH1回

0.Pi_Horizontal+TripleSledge



単発PBおめでとう。



SH2回

1.Pi+Skip



SS。勝ち申した。

2.Peanuts+X




SH2回。最終的には多くのパターンをこれに帰着させるうえ、手順として道中でも現れるので回す機会はかなり多いはずです。これを回す速さがSarah Advancedの生命線ともいえるでしょう。指使い、開始面まで含めてぜひ無意識的に回せるようになりましょう。


3.Pi_Horizontal+U_Vertical



 普通にSH1回でCOを完成させるとH permを引いて悶絶します。反対側で逆のSHをする、と覚えましょう。





SH3回

4.Pi_Vertical+O



中級の完全二面だと12手と手数が多く避けたいCategory 3ですが、そのなかでは最も簡単なLLでしょう。開始面は黄色センターがなく揃っていない面(図では赤)、1回SHを行いCOを直すとVerticalなU permになります。
最初に黄色センターがあった場所に対面センターが来るので、先読みしつつ一気に行きましょう。

5.Peanuts+U_Horizontal

 


SH3回の中では判断がかなりしやすく、かつ中級だと完全二面までにSH3回かかるアンラッキーパターンなため優先度が高いでしょう。
開始面は対面センターの反対側、2.のPeanuts+Xに帰着します。慣れると帰着後も読めるようになるので、最後まで止まらず回せるようになりたいですね。

6.Pi+H



中級だとL4EでHを引くと判りながらSSするアレです。Sで止めれば3.のPi_H+U_Vになります。登場頻度は低めなのでそこまで気にしなくてもよいかも。

7.Pi_Vertical+Z conjugates




これも中級だと完全二面までにSH3回。黄色センターの反対側が開始面で、最初のSorHは覚える必要がなく全部Sledgeでよいのが利点。

8.Peanuts+O







O permなので判断は楽でしょう。5.同様黄色センターがなく揃っていない面(=赤)が開始面で、COをPiにして3.に帰着させます。

9.Peanuts+Triple Sledge







黄色センターのある面開始でSS(1.のPi+Skip)に帰着。SorH判断が間違えやすいので頭に叩き込みましょう。

10.Pi_Horizontal+U(1) 

!!!!注意!!!!


実は、part0で行った分類以上に分類を行う必要があるパターンが1つだけあり、それがこちらのPi+U_Horizontalになります。

(1)はU permの対面センターがPi_Verticalの位置にあるもので、このパターンは対面センターの反対側から持ち替えながらのS3回orH3回で完成させることができます。

一方の(2)は対面センターがPi_Horizontalの位置にあるもので、こちらは単純にSSでCOを完成させてからU permです。

Pi+U_Horizontal(2)の例。SSからU perm。






この2つの判断がなかなか厳しく、かつ最初のSorHも他のパターン体系とは異なり上手く覚えられなかったため私は(1)のケースも(2)同様SS→U permで処理しています。
4パターン中2つはHが3連続するのも、これを導入するのを躊躇った要因でもありますね。

導入が厳しいようなら(2)で妥協するのも一つの手ではあると思います。
また、Skewbの解法としてSarahと双璧を成す27 algorithms methodではこの全8パターンに対する手順を与えていますので、そちらを導入するのも一考でしょうか。

11.Peanuts+Z conjugates



SH3回ですが、覚える必要が乏しめなものだと思います。黄色の反対面から開始します。
Z conjugates全体に言えることですが、判別の際は揃ってる面を見逃さないようにしましょう。
中級手順でも揃ってるセンターを避ければ自動的にU permを引けるので、移行しなくてもそれなりに速いです。

12.Pi_Horizontal+O/Wat/X/Z conjugates

 





全て中級手順同様、SHからのU permです。
次のU permの開始面をしっかり先読みしましょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿