この記事はSpeedcubing Advent Calendar2017の22日目として執筆された記事群の1つです。
前日は@speedsolve氏の「荒神新名法について」、翌日は@cubingmush氏の「たぶん初学者用解法の話をします」です。
Sarah method Advanced解説記事一覧
part1 SH3回以下
part2 SH4回
part3 Suck cases & L5C(当記事)
Suck cases
SkewbではSH4回では完成できないLLがいくつか存在し、それらをSarah methodではSuck casesと呼んでいます。
これらの対処もSarah Advancedで安定したタイムを出すには重要になってきます。
といっても、中級手順でZ/H-permを引くかSSなどでCOを先にこなすものがほとんどです。
できるならNS手順を導入するといいでしょう。
NSとは、SH3回以上かかるLLについて個別に手順を与える解法です。LLの判断が難しくSkewbに回し慣れないと手順を覚えるのも一苦労ですが、特に今回のSuck casesなどでは威力を発揮します。
NS2.0.pdf
1.Peanuts+Z(2種)
2.Peanuts+H
Sarah AdvancedではSHを1回行い、SH4回までのどれかに帰着させる。
PeanutsはCO処理が大変ですが、NS2.0などに回しやすい別手順が存在します。私の用いる手順のうち、2つは圧倒的NR Holderユリノキ氏によるもの。そのうち公開したいですね。
3.Pi_V+Triple Sledge(2種)
SSかーらーのーTriple Sledge。色々判断混じるし長い。Suck。
4.Pi+Z(2種)
SSかーらーのーZ-perm。27algoだとこのうちの片方がくっそ回しにくいらしい。
L5C
最後にCOが完成してるLast 5 centers(L5C)です。
基本はU perm2回かZ perm、H permを用いることで揃えることができます。
U perm2回のときは、Horizontalなものが残るよう1回目は黄色センターの反対側で開始しましょう。
また、ずっと触れずに使用していましたが対面2点交換+黄色との2点交換はTriple Sledgeと呼ばれ、Sledge Hammer3回で揃います。
補足が必要なもののみをまとめます。
1.O perm
O permは3点交換ですので、セットアップを用いてU permにします。
↓
R'によりSet up
↓
2.Z conjugates
こちらは2点交換x2。セットアップでZ permに帰着させます。
↓
R'によりSet up
↓
Z permの後Rで完成ミラーを含め2種類ありますが、上手いことセットアップとZ permでキャンセルを起こすこともできます。詳細はNS手順にて。
3.Swirl perm
判断難などで散々苦しめられたSwirlですが、またL5Cでも牙を剥きます。
どこでU permしてもZ conjugateかZ permを引いてしまいますので、黄色センターの反対側から始めZ permが楽でしょうか。
↓
y2からのU perm(Sy2S)でZ permに
Afterword
お疲れ様でした!!
これにてSarah method Advancedはコンプリートになります。
この記事が誰かSkewbを始める方の参考に、ひいては国内Skewberの増加やSkewb界の発展へのわずかでも助けになれば、筆者としてこれ以上嬉しいことはありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿